2011年9月11日日曜日

巨乳ファンタジー外伝

今回はWaffleの「巨乳ファンタジー外伝」の感想です。







※以下、エロゲーの内容を扱い、かつネタバレの恐れがあります


かつてメッセサンオーで個人情報流出騒ぎがあり、私のも見事に流出、
イタズラメールまで頂戴しましたけれども、今回も懲りずにメッセで予約しました。


予約特典テレカって重要やん?


メッセは商品をクロネコで配送してくれるのですが、
クロネコは荷物の到着日を変更できるサービスがありますので、何と発売前日の今日に入手できました。
というわけで、一足先にプレイしました。




本作はDVD1枚で、インストールに必要なディスク容量は1.62GBです。


「外伝」と銘打ってありますから、前作をプレイしておかないと本作の内容を理解することは難しいかと。
リュート(主人公)が王位に就いたところから、本作はスタートします。


持ち前の強運と器の大きさで国内外の問題を解決していく、という流れは前作と変わらず健在です。
小気味良く事が運ぶ様はやはり見ていて爽快でありましょう。
少々「都合が良すぎるなァ」と感じる場面もありますが、これはそういう作品ですから。
前作が好評で、キャラも魅力的でしたから、本作はファンにとって大変嬉しいものです。




が。




が、ですよ。正直な話、あまりにもストーリーが短すぎます。
私は前作でも「ちょっとストーリーが短いなー」と書きましたが、本作はそれ以上です。
フルプライスでないから、というのも勿論あるでしょうが、フルコンプまで3,4時間しかかかりません。
そもそもルートの分岐らしい分岐がありません。選択肢も2回しか出てきません。
あんまり多いのも煩わしいですが、少ないとそれはそれで気になりますね。
前作同様、攻略記事も作成しようとしていましたが、そんな必要は露程にもなかったですね。


1回目の選択肢にリンゴバルト王国(敵国)を併合するか、
そこまではせずに領土の割譲をするか、という2択があるのですが、
後者を選ぶと、その瞬間にスタッフロールが流れ出します。
「おおお終わりかい!」と独りで叫んでしまいました。




巨乳シリーズの感想記事の恒例になっているかもしれませんが、
本作に対する不満点を以下に挙げていきます。




【その1】ストーリーが短すぎる
上に書いた通りです。
ちなみにフルコンプといっても、「割譲」の選択肢を選んだ際のルートに新規CGはありませんので、
実質ほぼ一本道です。終盤、2回目の選択肢で、更にルート分岐しますが、すぐに終わります。




【その2】個別ENDが無い
その1で挙げたことに関連しているのですが、ルート分岐がほとんど無いということは、
ヒロインの個別エンドが無い、と同義ですよね。
一応グラディスだけありますけど、あまりにも短いため、カウントしたくないです。
他は新キャラのアフロディア用のルートと見せかけて実質ハーレムエンドでしたし。
もう一人の新キャラのネリスに至っては、中盤以降ロクに出てきません。
当然、個別エンドはありません。


グラディスとエメラリアをパッケージに描いてあるのに、エメラリアのエンドもありません。
いや、眼鏡はどうでもいいといえばどうでもいいんだけども。




【その3】既存キャラが空気
びっくりした。ほんとに。
公式サイトを見ていれば、前作でサブキャラだったグラディスとエメラリアがメインなんだろうなー、
というのは分かりますが、その他のキャラはシャムシェルを除いて全くもって存在感がありません。
ルセリアとロクサーヌは、王妃ということで、ある程度は自己主張してくるのですが、
国内外の問題の解決に総じて寄与しないため、ストーリー上何の役割もありません。
アイシスに至っては完全に空気。たまに立ち絵が出てくるだけです。勿論ストーリーにも関与しません。


シャムシェルは前作から重要な位置づけですから、活躍面でもエロでも期待できますけれど。




【その4】エロシーンが少ない
ストーリーにあまり関係無いキャラは、ではエロシーンで頑張っているのか、といいますと、
全くそんなことはありません。何とアイシスはシーン回想1つです。
同じく空気仲間のルセリアとロクサーヌは回想が2つずつありますが、内1つはパイズリでもセクロスでもなく、
単なる乳吸いシーンです。よって、実質1つでしょう。
しかも、この2人は複数プレイのシーンはありません。アイシスはありますけどね。
しかし、ハーレムシーンはパイズリのみです。
私は好きですから問題無いんですが、セクロスが見たいという人は不満が募るでしょうね。


あ、そうそう、ルセリアとロクサーヌはパイズリありません。
何なの?え、何なのこれ?






新キャラのネリスは、主人公への復讐に燃えるリンゴバルト王達の中、唯一冷静で大局観を持っている、
という理知的なキャラにしたかったのでしょうが、喋るごとに王達の怒りに触れたり、
主人公の誘導に簡単にひっかかって陰謀について悟らせたりしてしまうので、
単なる空気の読めない迂闊な女になっています。


アフロディアは尊大(?)な態度が抜けて、
(「デレ」という安直な言葉は使いたくないので)心を開いた後はなかなか可愛らしいキャラになります。




選択肢「割譲」のエンドロールが終わると、フロンス王国(敵国)の重臣が、
今後の展開を期待させる伏線めいた会話をしますが、十中八九何も無いでしょう。
本シリーズのライター(鏡 裕之氏)が携わった作品を見れば何となく想像出来ますから。
もし何かあれば、その時は謹んでお詫び申し上げる所存ではありますがね……。






本作を一言で表すなら、「薄い」ですね。
「フルプライスじゃないから」ではフォローしきれないレベルだと思います。
空気ヒロイン3人を目当てに買うと全身火傷しますよ。


見事に肩すかしを食らった……と言えるのではないでしょうか。
ただ、ヒロインが全員巨乳でパイズリ完備、というのは続けて欲しいので、
そういうコンセプトの作品は今後も出して欲しいですね。