2011年9月11日日曜日

巨乳魔女

Waffleの巨乳魔女についての感想です。


発売日にプレイし終わっていて、感想も書いていたのですが、
途中で3度ほどブラウザが強制終了してその度文章が消えていたので、
今まで時間がかかっていました。主にモチベーション的な意味で。




以下、エロゲの話題を取り扱い、かつネタバレの恐れがあります。
本作は単体でも遊べますが、前作(18禁)と設定や世界観が繋がっておりますので、
前作をプレイしておいた方がより楽しめます。


前作は抜きゲーながらもシナリオが存外面白いということで、
一気に話題になったため、その続編である今作にも大きな期待が寄せられていました。


結論から言うと、「まぁそこそこ」という評価でしょうか。
前作を4段階評価「優、良、可、不可」の優だとすると、今作は良、どう過小評価しても可はあるかと。
前作のデキの良さで上がってしまったハードルを無難に乗り越えたという印象です。
こういうのは2作目でスベって爆死というのが珍しくないですからね。
これなら、今冬発売予定とされる前作のスピンオフ作品も大丈夫そうですね。




インストールに必要なディスク容量は1.8GB程度。
前作もそうでしたが、最近のゲームにしてはサイズが小さい気も。
ディスクレスプレイも可です。




このシリーズでのウリはやはりキャラクターが全員規格外のおっぱいを持っているということと、
それを余すことなく堪能したプレイです。
パイズリはもちろんのこと、乳揉み、乳吸いに加え、母乳プレイも完備しています。
ですが、今作はHシーンがあるキャラは、前作に比べて6キャラ(厳密には8人)から4キャラに減り、
Hシーン数そのものも減っています。


ここで制作側に勘違いして欲しく無いところは、
いくら「シナリオが面白い」と言っても、それは「抜きゲーとしては」という前提があってのことで、
シナリオをウリにしているゲームに比べたら、正直なところ見劣りするということです。
抜きゲーのアイデンティティであるHシーンの多さ、濃さ、質を下げたり、
それそのものを軽んじたりしないようにして欲しいですね。


ハーレムルートだというのに全キャラ揃っていないということも起こっていますので、
次回作では是非ともそんなことが無いようにしてもらいたいと。
前作で出来たことが今作では出来ない、というのは某アイドルゲーを見れば、
致命傷たり得るということが十分に理解頂けるかと思います。




「前作には及ばないけれど、それ単体で見るとなかなかだったよ」という評価を前提として、
本作の不満点を挙げたいと思います。


【その一:キャラ数、エロシーンが少なくなっている】
これは上でも書きましたが、飽くまで「巨乳シリーズは抜きゲーである」ということを忘れないで頂きたい。
また、ストーリー上仕方ないとは言え、エロシーンが聖詩流に偏っています。
シーン回想(非エロ含む)で聖詩流が11、その他のキャラが各6ですので、およそ倍近く差があります。
聖詩流より他のキャラを気に入った方にとっては、少々不満に思うかもしれません。
これも上で書きましたが、ハーレムルートでは天摩姉妹の姉である優里亜がいません。
前作では6キャラ全員の濃厚なハーレムが楽しめたのに……と思わずにはいられません。




【その二:ルートによって優里亜がいなかったことにされる】
キャラ紹介(18禁)にもある通り、優里亜はゲーム開始直後に行方不明になるのですが、
天摩姉妹ルートだと優里亜は無事発見され、各々の個別エンドに向かえます。
ですが、静女、豊絵、ハーレムルートでは優里亜は行方不明のまま終わります。
優里亜の妹の聖詩流やその祖父の厳一郎は、行方不明になった際にかなり心配しているわけですが、
エンド直前には優里亜の「ゆ」の字も口にしなくなり、完全にいなかったことにされます。
大団円のような感じでエンドを迎えますが、「え、誰か忘れてるよね?いいの?」と思わないユーザーは居ないかと。かなり後味の悪い思いをします。


ルート分岐自体が物語中盤くらいに起きる上に、優里亜発見はもう終盤にさしかかった頃なので、
優里亜との情事はかなり駆け足です。なんか消化試合を見ている感じです。




【その三:ストーリーに爽快さが無い】
前作での主人公は、辺境の地の木っ端役人から悪魔(シャムシェル)の力と、
敵味方問わず周りの人間全てを心服させてしまう己の器のデカさと、徳を以て順調に出世をしていき、
最終的に国王に禅譲を行わせるに至るサクセスストーリーでしたが、
今作では名家の使用人からその家の当主になるという何ともスケールの小さい話になっています。
しかも、己の力や能力でのし上がっていく訳ではなく、
「おお!あなたがあのリュート(前作の主人公)の血をひく(前作と世界観は繋がっています)方でしたか!」
という風に生まれを周りに気づいて貰うだけというどうにもショボさが目立つ感じです。


とはいえ、主人公の器がデカいというのは今作でもそうなので、
厳一郎の弟で、クズの見本だったような柔二郎が改心する様はなかなか胸に熱いものがこみ上げてきます。






ある意味では前作と比べてしまい、そしてそれに敵わない部分がひたすら目についてしまうため、
「今作そのものを楽しみたいのなら、前作やらない方がいいんじゃないかなぁ?」
となるかもしれませんが、前作とは設定や世界観を共有している上に、
「これ(今作)やって前作やらない理由は無いよね。前作は文句無しに良作だから」
とも言えるんですよね。難しいところだ……。






こうなったら、巨乳ファンタジーのスピンオフに期待しよう。そうしよう!